ドクターKのこだわりコレクションをご紹介します。
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マイルスのアルバムの中で最も好きなのは「Miles Davis in Concert」。1964年2月、ニューヨークのリンカーンセンターでのライブ録音。以前は「My funny Valentine」と「Four & More」という2つのアルバムに分売されていたが、現在は当夜の演奏すべてが収録された「The Complete Concert 1964」にて入手することが可能。出演メンバーは、マイルスの他、ジョージ・コールマン、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズという顔ぶれ。司会者のイントロから始まり、コンサートの全貌を追体験することができる。
「In Concert」はマイルスのリリシズムが最高に発揮されたアルバム。中でもタイトル曲「My Funny Valentine」での彼のソロの美しさには思わず言葉を失うほど。繊細なプレイでありながら、同時に圧倒的な緊張感とスリリングさに満ちた極上の音楽。ここには、ライブにおけるマイルスの最良のソロ演奏が記録されているといっても過言ではない。
昨年、マイルスがColumbia(現在はSony)に録音したほぼすべて(Plugged Nickelの別録音が入っていない!)の音源(52のアルバムで、CD70枚プラスDVD1枚)が収録された「The Complete Columbia Album Collection」という巨大なボックスセットが発売された。各々のアルバムの初出時のオリジナルLPジャケットデザインが再現されており、まさにマイルスの最大の遺産と呼ぶにふさわしい豪華な内容になっている。
帝王マイルスのジャズ史上の偉業を辿ろうとするならば、彼のアルバムを発表された順に聴く必要がある。この偉大なミュージシャンは未知の可能性を求め、休むことなく新しいジャズ形態を追求してきた。機を見るに敏感なこの賢明な音楽家は、常に時代の先頭に立ち、その演奏スタイルを刻々と進化発展させ、ジャズ界全体の趨勢に多大な影響を与えてきた。このColumbiaのボックスと、それに先立つPrestige時代の全集を合わせると、マイルスの創造してきたジャズスタイルの変遷(実はこれがジャズ音楽界全体の動向そのもの)を鳥瞰することができる。
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日々の外来診療の傍ら、周囲の目に隠れて密かに集めたこだわりのコレクション。未視聴、未読のCD、DVD、本の山に囲まれながら、人生の残り時間を考える毎日。
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