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ドクターKのこだわりコレクションをご紹介します。

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ついに入手。Mosaic Recordsのナット・キング・コール トリオ キャピタル録音全集、18組のCDセット。ポップ歌手としてではなく、もっとジャジーな活動をしていたころのナット・キング・コールの美声とピアノ演奏。例えば、こんなスィンギーな曲が収録されている。

Nat King Cole: Just You, Just Me

1991年に発売され、同年のグラミー賞を獲得。全世界で限定発売された1万セットは早期に完売された。いったい日本には何セット輸入されたのだろう。

購入の値段ですか。聞かないでください。

Dr K
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英国からまた大きなパッケージが届いた。トスカニーニの箱だった。その名も「Arturo Toscanini: The Complete RCA Collection」。RCA時代のレコーディングがCD88枚に集大成されている。アメリカでの発売は6月らしい。

イタリア人であるトスカニーニの演奏は一言でいえば猪突猛進で歯切れが良く、フルトヴェンブラーのゲルマン風の粘液質な演奏を聴いた後にトスカニーニを聴くと胸がすく思いがする。闘う音楽家として鞭で鍛え上げるような厳しさを求め、カンタービレを謡い、誠に気迫ある演奏を聴かせた。あのカラヤンも自らの録音の前にトスカニーニのレコード演奏を繰り返し聴いていた。

それにしても、今や88枚のCDセットが$100ほどで手に入ってしまう。昔、トスカニーニのベートーベンやブラームスの交響曲全集を、それぞれ今回のCDセットと同様の価格で購入していたことを思うと、まさに隔世の感がある。良い時代になったと思う反面、音楽を聴くことの有り難みが薄くなっていくようで、やはり何となく寂しい気がしてしまう。

Dr K
 

自己責任とはいえ、際限のない蒐集癖にも困ったものである。お気に入りの演奏家であれば、未発表録音と聞くとつい食指が伸びてしまう。メンゲルベルグもその中の一人。

メンゲルベルグといえば、フルトヴェンブラーと並んで、戦前から戦中に活躍した巨匠中の巨匠。名門アムステルダムコンセルトヘボウを鍛え上げ、オーケストラを自らの楽器と化し、縦横無尽な名演を聴かせた。その特徴は、超ロマン主義的な曲の解釈と演奏。自在にフレーズやテンポを大きく動かし、敢えて、大衆に受けるような個性的な表現を披露した。その典型的な例がチャイコフスキーの悲愴やバッハのマタイ受難曲。聞き慣れた曲の聞き慣れた表現を予期していると吃驚してしまう。

イタリアのTahraレーベルから第3集まで発売された未発表ライブ録音集には、珍しい録音が多数納められている(写真上、左右)。この中には、1940年4月に短期間に行われた有名なベートーベン交響曲の全曲演奏会のライブ録音のうち、これまで失われたと考えられていた交響曲第3番「英雄」の第2から第3楽章が納められている。大衆の受けを狙った恣意的な演奏を聴かせることの少なくないメンゲルベルグだが、ベートーベンやブラームスの作品では、ライブ録音においても意外に正統的な解釈をしていることがわかる。但し、そこでもベートーベン第9のエンディングやブラームス第4番第一楽章など、期待を裏切らない愕きで魅せる。



写真上は、オランダのQ Diskというレーベルから発売されたCD10枚組の未発表放送録音集。この箱に添付されたDVDでは、1937年9月、ウェーバーのオべロン序曲の全曲を指揮するメンゲルベルグの勇姿を観ることができる。意外に端正な指揮をしている。

メンゲルベルグはフルトヴェンブラーと同世代であり、戦前のヨーロッパ楽壇においては両者肩を並べる影響力があったはずだが、今なお多くのクラシックファンに神のように崇められているフルトヴェンブラーに比べ、メンゲルベルグが名盤談義などの話題に上ることはあまり多くない。大戦中、ナチの活動に露骨に協力したメンゲルベルグは、その巨匠としての名誉を戦後も回復することなく、不遇の内にその生涯を閉じてしまった。

Dr K
 

40年代から50年代にかけて、女性ジャズボーカルの黄金時代があった。サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、カーメン・マクレエ、ダイナ・ワシントンなど、名立たる歌姫たちが活躍していた。歌唱の完成度ではサラ・ヴォーンが最高だったが、私は一風変わったアニタ・オデイがお気に入りである。アニタは40年代後半にジーン・クルーパ楽団の専属歌手となり、その後スタン・ケントン楽団に移籍、50年代中頃に独立しソロ活動をするようになった。

アニタの歌は、いわゆる即興性に重きを置いた器楽的な唱法。ジャズスピリットに溢れた自由で奔放な歌を聴かせた。多少の音程の悪さを自分の唄の魅力に変えてしまう巧みなテクニックを持ち合わせていた。姉御肌の性格で、サイドマン達との即興的なやり取りを楽しんだ。

上の写真は、彼女の全盛期にあたるヴァーブ時代の録音を集大成したMosaic Recordsからの9枚組のCDセット。Anitaの歌唱の魅了のすべてがここに蒐集されている。正規発売の時期を逃してしまったため、中古市場などで長らく探していたが、激しい争奪戦の末、この度ようやくKコレクション入りを果たした。


 

『真夏の夜のジャズ』という映画をご存知だろうか。ロードアイランド州のニューポートで毎年開催されるジャズフェスティバルがあり、1958年の同フェスティバルの模様を映像記録したジャズマニアの必須品。ジミー・ジュフリーの奏でる『Train over the River』の印象的なイントロから始まり、当時のキラ星のようなジャズ奏者が次々に登場し、聴衆を沸かせる。ジュリー・マリガン、チコ・ハミルトン、ジム・ホール、ソニー・スティット、ダイナ・ワシントン、ジョージ・シェアリング、セロニアス・モンク、サッチモなどの演奏を「観る」ことができる。往年のジャズファンにはたまらない。この映画の前半の山場でアニタが登場し、スタンダード2曲を披露する。彼女の歌唱の特徴と魅力がわかってもらえると思う。

Anita O'day in Jazz on a Summer's Day


 

アニタのCDを一枚選ぶとすれば、『Anita Sings the Most』(写真左)か『An Evening with Anita O'day』(写真右)が気に入っている。前者はオスカー・ピーターソンカルテットがバックを勤め、後者のサイドマンにはバーニー・ケッセルやタル・ファーロウなどの一流のミュージシャンが加わっている。共演者との即興的なやり取りを本当に楽しんでいるアニタの様子が伝わってくる。

Dr K
MJQ
 

年齢とともに音楽の嗜好も変わってくる。若いころはハードなフリージャズなども何の抵抗なく受け入れることができていたが、やがて落ち着いた閑やかなムードの曲が好ましくなってくる。後期インパルス時代のコルトレーンなどは偉大な作品であることはわかるが、いつも聴くとなると胃がもたれてしまう。モダンジャズカルテットを聴いていると、疲れた心が癒される。

モダンジャズカルテット(MJQ)は1952年、ディジー・ガレスビー楽団の4人のメンバーにより結成された。モダンドラミングの開祖であるオリジナルメンバーのケニー・クラークは惜しくも早期に退団したが、ピアノのジョン・ルイスとバイブラフォンのミルト・ジャクソンが中核となり、スタンダードナンバーを独特な手法でアレンジした数々の佳演を聞かせた。

編曲を担当したのは音楽監督のジョン・ルイス。彼のアレンジの基本はクラシック音楽の作曲法。クラシックの格調の高い手法とジャズの精神を融合させることに情熱を注いだ。サードストリームミュージックの主催者でもあった。MJQの音楽をしばらく聴いていると、クラシックの室内楽曲でも聴いているような錯覚に陥る。主張の強いホーン楽器を含めず、ミルト・ジャクソンが流麗で洗練されたバイブラフォンのソロを奏でる。実に心地よい。音楽鑑賞をクラシックから始めた私も、ジャズの聴き始めはMJQとビル・エバンスであった。何ら抵抗なく入門することができた。

彼らの秀作は、初期のプレスティジ時代とその後のアトランティック時代に集中している。プレスティジ時代の傑作は『Django』と『Concorde』。全集は数年前に発売されている(写真上右)。昨年、ついに待望のアトランティックのコンプリートコレクションがMosaic Recordsより発売された(写真上左)。5000セット限定発売のCD7枚組であり、二度と再発されることはない。蒐集番号も譜ってあり、私のセットは184番である。

The Modern Jazz Quartet

MJQは1974年に一度解散したが、1984年に再結成され、往年の名カルテットぶりを披露、古くからのファンを喜ばせた。その後、メンバーは次々と鬼籍に入り、最後に残ったパーシー・ヒースも2005年に亡くなった。何か一つの時代が終わったような気がした。一度はMJQの実演に接してみたかった。

Dr K
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日々の外来診療の傍ら、周囲の目に隠れて密かに集めたこだわりのコレクション。未視聴、未読のCD、DVD、本の山に囲まれながら、人生の残り時間を考える毎日。
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