ドクターKのこだわりコレクションをご紹介します。
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「The Complete Live at the Plugged Nickel 1965」。これも御気に入りのコレクション。
マイルス・デイビスは1965年12月、シカゴのナイトクラブ「プラッグド・ニッケル」に出演した。マイルスの他、ウエイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスという黄金のメンバーがサイド。いずれも当時ブルーノートが積極的に録音を進めていた新主流派の看板スターであった。
これはその時の演奏をすべて収録した8枚組のボックスセット。当初1992年に日本でのみ限定発売されたが、その演奏の素晴らしさと希少価値から、日本を訪れた著名ジャズマン達もこのセットを求めてレコード店を探し歩いたという。その後1995年になり、日本盤では短く編集されていた曲がオリジナルの状態に戻され、完全盤として、米国でも漸く発売された。現在は廃盤で、入手は難しいかもしれない。
テナーのウエイン・ショーターが加入し、マイルスの第2期黄金クインテットがもっとも過激に疾走していた時代の記念碑的ライブ。その白熱の演奏には繰り返し聴いてもやはり興奮してしまう。マイルス自身は事故後の回復期にあり、体調は良くなかったが、その紡ぎだすトランペットの音はやはり力強く、サイドマン達もそれに負けずに猛烈な勢いで親分に喰ってかかる。特に絶頂期のウエイン・ショーターの奔放なプレイとトニー・ウィリアムズの刻むドラムの暴れっぷりに圧倒される。時には破綻寸前になるまで、音楽が過激に展開する。
このアルバム以降のマイルスは、ソロイストとしての演奏よりも、グループとしてのトータルサウンドの創造に重きを置くようになる。私の愛聴するマイルスの作品は「プラッグド・ニッケル」までで、これ以降の作品にはあまり興味を覚えない。食わず嫌いなのかもしれないが。
Dr K
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日々の外来診療の傍ら、周囲の目に隠れて密かに集めたこだわりのコレクション。未視聴、未読のCD、DVD、本の山に囲まれながら、人生の残り時間を考える毎日。
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