ドクターKのこだわりコレクションをご紹介します。
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最近、オフィスでスタッフお気に入りのCDがこれ。玉をころがすような軽やかなピアノ。いくら聴いても飽きないとの評判。確かにそうだ。
アーマド・ジャマル。皆さんはこの名前を聞いたことがあるだろうか。50年代後半にシカゴを中心に活躍したマイナーなジャズピアニスト。1930年生まれというからもう81才のはずだが、今も現役で活躍しており、この12月にもサンフランシスコにやってくる。
50年代後半、まさに昇り龍の勢いであったかの帝王マイルスに気に入られ、彼のグループに加入するように勧められたが、なぜかジャマルはそれを断った。それでいて、当時のマイルスはこの無名のピアニストに音楽的影響を受けたことを否定しない。そう言えば、当時のマイルスの曲にどことなく似ているかもしれない。
アーゴというレーベルが、この頃のジャマルのジャズクラブでのセッションをライブ録音した。それを含めたジャマルのアーゴ録音を集大成したのがこのCD箱。Mosaic Recordsから全9枚組のコンプリートセットとして限定発売されている。
流麗なピアノというとオスカー・ピーターソンなども該当すると思うが、オスカーの音楽は数枚のCDを立て続けに聴くと、雄弁すぎて何となく食傷気味になってしまうのに、ジャマルのピアノは本当に不思議と飽きがこない。この違いは、おそらく良い意味でのジャマルの音楽の「軽さ」なんだろうと思う。タイミングの取り方に実に独特の間があって、それが絶妙なスイング感を生み出す。カクテルを傾けながら聴く洒落たジャズピアノを探している人にぴったりな音楽。
ジャマルのこの頃の演奏の様子をYoutubeで観ることができる。なぜか聴衆の中に、ベン・ウェブスターやハンク・ジョーンズの顔も見える。緊張したジャマルの顔が面白い。
Ahmad Jamal Trio - Darn That Dream 1959
ジャマルの音楽に興味を持たれた方、お勧めのCDは「Complete Live at the Pershing Lounge 1958」と「Complete Live at the Spotlite Club 1958」。Amazon.comで入手できますよ。
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日々の外来診療の傍ら、周囲の目に隠れて密かに集めたこだわりのコレクション。未視聴、未読のCD、DVD、本の山に囲まれながら、人生の残り時間を考える毎日。
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